1983年のワインの出来・評価

1983年のワインとは「1983年に収穫されたブドウを使用してつくられたワイン」を指します。
このため、1983年当時の気候やブドウの生育状況がワインの出来・評価に大きく影響しています。

★★★★★ ： 素晴らしい年　
★★★★ ： とても良い年　
★★★ ： 平均的な年　
★★ ： やや厳しい年　
★ ： 厳しい年

＜フランスワイン＞
1983年はボルドーでは年間を通じて理想的な天候になり、前年と肩を並べるほどの素晴らしいワインに仕上がりました。生産量も多く、流通しているワインは信頼度が高いと言えるでしょう。ブルゴーニュも平均点〜やや良好の評価ですが、ワインによって品質にバラつきが見られますので注意が必要です。ローヌも天候に恵まれ、素晴らしいワインに仕上がりましたが、一部でピークを過ぎているワインが見られ、熟成具合は飲んでみなければ分からないのが実情です。

＜イタリア・ドイツ・スペインワイン＞
1983年のイタリアは全土で天候に恵まれず、厳しいワインが多く見られます。優良なワイナリーでは厳しい選果により、良好で長期熟成が可能なワインに仕上げられましたが、既に大半が消費されており、巡り合うのは難しいかもしれません。一方でドイツは年間を通じて理想的な天候となりました。ワインの生産量は前年よりは僅かに下回りましたが、どの地域でも品質のバラつきは少なく、前年を上回っています。スペインは平均的な年となりました。

当ページの評価は、ワインの著名な評論家によるテイスティング結果や、当時の気候、様々な書物を参考に当店独自で評価したものです。「低評価」と判定されている場合でも、各ワイナリーによる厳しい選果や醸造技術などにより、美味しいワインは数多く存在します。あくまで参考として捉えるようにしてください。