

2025年のワインとは「2025年に収穫されたブドウを使用してつくられたワイン」を指します。当ページでは世界のワイン産地における2025年当時の気候やブドウの生育状況、ワインの初期評価についてご紹介いたします。
なお、ワインは瓶内でも熟成が進み、時間とともに味わいが変化します。お飲みになるタイミングもお客様それぞれで異なりますので、全てのワインがこの評価に当てはまる訳ではございません。あくまで参考として捉えていただければ幸いでございます。
チリの
2025年のヴィンテージ評価
チリ | ★★★★★ 優良な年 |
2025年のチリ産ワインは生産量は減少の見込みですが、品質には期待が持てる年になりました。 2025年1月と2月(=南半球のため2025年シーズンの夏の時期)に猛暑に見舞われましたが、3月は冷涼で4月は温暖だったため、多くの赤ブドウ品種の成熟は穏やかで、フレッシュさとバランスを保つことができました。 チリ中部の産地アコンカグア・ヴァレーでは、ヴィーニャ・エラスリスのトマス・ムニョス氏は次のように述べています。「1月と2月の内陸部の暑さが成熟を加速させ、糖度、色、香りの凝縮度が高まり、収穫時期は例年より5日早まりました。しかし海岸沿いでは2月の涼しい天候が成熟を遅らせ、収穫時期が例年より10日遅れました。ブドウの成熟サイクルが長くなったことで、ワインは素晴らしいアロマ、生き生きとした酸味、そしてフレッシュな味わいに恵まれました」。一方で南部の産地イタタヴァレーでは、デ・マルティーノのニコラス・ペレス氏が次のように述べています。「2024年10月から2月にかけての期間は過去7年間で最も乾燥しました。降雨量はわずか21mmで、古い乾燥栽培のブドウ畑では深刻な水ストレスにつながりました。2月下旬にはブドウの重量が低下し、葉が黄色くなっていました」。雨量の少なさにより、ブドウの収穫量に影響が出ていますが、ブドウの品質そのものは高く、ワインには期待が持てそうです。 |
オーストラリアの
2025年のヴィンテージ評価
オーストラリア | ★★★★★ 優良な年 |
2024年9月中旬(=南半球のため2025年シーズンの春の時期)に発生した異常気象により、オーストラリア南東部全域の気温が例年より10度以上低くなり、南オーストラリア州、ビクトリア州、首都圏の多くの地域で記録的な寒さの春となりました。この寒波により、多くの地域で広範囲にわたる霜害が発生し、特にシャルドネ種やコロンバール種などの早熟の白ワイン用のブドウ品種に影響が出ました。一方、12月中旬にはビクトリア州と南オーストラリア州の多くで熱波が襲い、気温は例年を大きく上回りました。また高温で乾燥した気候により、ビクトリア州西部のグランピアンズ国立公園で大規模な山火事が発生し、同地域のブドウ畑に壊滅的な被害をもたらしました。こうした大きな出来事があったにもかかわらず、2025年のワインオーストラリア(=公的機関)による全国調査の回答者による今シーズンのコメントは、否定的な意見よりも肯定的な意見の方が多かったということです。多くの地域で乾燥した気候だったため病害の発生は少なく、また生育状況が過去数年よりもはるかに良好であるという回答も複数ありました。 |
ニュージーランドの
2025年のヴィンテージ評価
ニュージーランド | ★★★★★ 優良な年 |
【マールボロ・ワイン生産者協会による評価】 世界最大級のワイン専門会社であるヴィナーキー社のジェイミー・マーフェル氏は次のように述べています。「2025年はスムーズで順調で、全く問題ありませんでした。収穫量が多かったため、すべてのブドウが均等にゆっくりと成熟し、慌てる必要もなく、地域全体で力強い果実を収穫できました。ワイナリーは入荷したワインをすべてきちんと管理してくれて、発酵に使える果汁は完全にクリーンな状態でした。数日後には発酵が始まり、ワイナリーと全員が協力して計画通りに作業を進めるのは、良いヴィンテージの証です」。 マリスコ・ワイナリーのマット・ミッチェル氏は次のように述べています。「11月下旬から12月上旬にかけての暖かく晴れた天候は、この地域の豊作を後押ししました。開花と結実の具合は、これまでで最高のものでした。経験豊富なブドウ栽培家たちは、これまで見た中で最大の房の大きさだと話していました。一本のブドウの木にたくさんの房がついていました」。 ローソンズ・ドライヒルズのマーカス・ライト氏は次のように述べています。「非常に恵まれた天候で、このヴィンテージの白ワイン品種がどんなものになるのか、とても楽しみです。ソーヴィニヨン・ブラン種は幅広い風味と優れた凝縮感があり、様々なブレンドの可能性を広げてくれました。シャルドネ種は美しくクリーンで、凝縮した風味とすっきりとした酸味が特徴です。ピノ・グリ種とゲヴュルツトラミネール種は熟成期間が長かったため、深みのある風味と美しいテクスチャーが生まれました」。 この2025年はほとんどのワイナリーがブドウ栽培家に対し、畑ごとに収穫量の上限(制限)を設定しました。生産者は収穫量を減らすために、厳選されたブドウのみを収穫したことで、ワインの品質向上が期待されています。 |
南アフリカの
2025年のヴィンテージ評価
南アフリカ | ★★★★★ 傑出した年 |
2025年は気候にも恵まれ、南アフリカ産ワインにとって素晴らしい年になりました。 2024年の6月(=南半球のため初冬で2025年シーズンの始まりにあたる時期)の降雨量は例年を下回りましたが、7月の記録的な降雨により水源が補充され、十分な灌漑が確保され、ブドウ畑の生育を支えました。ブドウの開花期と果実の生育期における穏やかな天候は、果実の着果を均一に促しました。また12月と2025年の1月に一時的に猛暑に見舞われるなど、散発的な課題はありましたが、ブドウ畑は病害の発生が比較的少なく、力強い生育を示しました。また、ブドウの成熟期である2月も天候に恵まれ、ブドウの品質向上に大きく寄与し、優れたバランス、風味の凝縮感、そして骨格を持つブドウが収穫されました。 南アフリカワインのCEO、リコ・バッソン氏は「今回の収穫は、南アフリカワインを更なる高みへと押し上げようとする、生産者の粘り強さと献身的な取り組みを改めて示すものです」と述べています。また南アフリカのワイン業界団体Vinproのエティエンヌ・テルブランシュ博士は「2025年シーズンは沿岸部と内陸部の両方でほぼ理想的な熟成条件に恵まれ、安定した成熟とバランスの取れた果実の生育が実現しました。熟成中の気温が低かったため、酸味が保たれ、特にピノタージュ、シラーズ、シャルドネといった品種では、色と風味成分の発達が促進されました。これらは私たちが誇りに思えるワインです」と述べています。 |
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- 1987年(昭和62年)38歳
- 1988年(昭和63年)37歳
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- 1991年(平成03年)34歳
- 1992年(平成04年)33歳
- 1993年(平成05年)32歳
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