フランス東部のブルゴーニュ地方在住の日本人醸造家である仲田晃司氏がつくったヌーヴォーです。仲田氏は2019年1月8日放送のNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」にて紹介されたこともあり、一躍有名になりました。畑は「Saint Verand」村近郊にあり、樹齢約70〜95年の計8の古樹単一区画群でつくられたブドウが使用されています。
★仲田晃司さんからのレポート(最終分)★
8月末から収穫開始日まで、まとまった雨もなく晴天に恵まれました!予定通り9月20日と21日の2日間にわたって、快晴の中収穫を行ないました。今年は春から天候不順が続き難易度の高い年でしたが、やはり高台にある私たちの契約区画に年中吹き込んでくる風に救われました。多湿によるミルデューなどの病害は一切なく、ぶどうも葉も本当にきれいな状態で収穫を終えることができ、胸をなでおろしました。収穫時の潜在アルコール度数は12度を越え、酸とのバランスも良く、私として心から納得がゆく素晴らしいぶどうを収穫することができました。まだワインは発酵途中ですが、グレートヴィンテージであった昨年に続いて、果実味、酸、コクのバランスが高い次元で均衡しているヴィンテージになると予想しております。2020年のような凝縮したスタイルではなく、ある意味本来のボージョレらしい、華やかな風味と豊かな果実味を特徴とするワインができると思います。新酒のお祝いとしてすぐにお飲みいただいても、少し寝かせてからお飲みいただいても、きっと美味しく召し上がっていただけると思います。