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2022年のワインの出来・評価2022年のワインの出来・評価

2022年のワインとは「2022年に収穫されたブドウを使用してつくられたワイン」を指します。当ページでは世界のワイン産地における2022年当時の気候やブドウの生育状況、ワインの初期評価についてご紹介いたします。

フランス ボルドー
2022年のヴィンテージ評価

ボルドー赤ワイン:★★★★★ 傑出した年
白ワイン:★★★★★ 優良な年
貴腐ワイン:★★★★★ 傑出した年
【ワイン専門誌 デキャンタ誌による評価】
非常に暑く乾燥した気候であったため、一部の地域では初めて灌漑が許可され、また一部のワイナリーではブドウを直射日光から守るために粘土質の日焼け止めが使用されました。メドック地区とグラーヴ地区ではカベルネ・ソーヴィニヨン種、サンテミリオン地区とポムロール地区ではメルロ種のワインが傑出しています。スタイルは上品でエレガントなものから、贅沢で快楽主義的なものまで実に様々です。一部の良好ではないワインは、過剰な芳醇さ、酸味の欠如、そして辛口のタンニンといった全てにおいて過剰な傾向を示しています。白ワインも様々あり、エキゾチックで芳醇なものもあれば、すっきりとしていてキリッとしたものもあります。貴腐ワインは期待をはるかに超え、非常に濃厚で甘美で残糖度も高いです。

【教育機関 ワインスカラーギルドによる評価】
<生産地域毎の評価>
・メドック地区&グラーヴ地区
2022年は4月に数日間霜が降りましたが、新芽がまだ生育していなかったため、深刻な損失にはつながりませんでした。5月は5月としては1950年以来最も暖かくなり、後半の2週間で急速に開花が進みました。6月~7月は記録破りの猛暑により乾燥した日が続いたため、ヴェレゾン(房の着色)は例年より早く進みました。8月~9月は理想的な天候になり、ソーヴィニヨン・ブラン種は8月9日から収穫が始まり、カベルネ・ソーヴィニヨン種は10月まで収穫が続きました。

生産者の間では6~7月の猛暑による白ワインの味わいへの影響を懸念していましたが、予想以上に良好な仕上がりになりました。赤ワインは記録的なアントシアニン含有量、果実の豊かな熟成感、そして同時に自然な低pHと程よい酸味を兼ね備えています。長期熟成をさせれば最高のパフォーマンスを発揮することでしょう。

・サンテミリオン地区&ポムロール地区
2022年は前述の「メドック地区&グラーヴ地区」とほぼ同様の天候・出来栄えになり、素晴らしい一年になりました。シャトー・ラ・フルール・ペトリュスのクリスチャン・ムエックス氏は「2022年は最終的に太陽の光に恵まれたヴィンテージ」と述べています。メルロ種のブドウの糖度は右岸で記録された中で最も高かったものの、ワインはフレッシュさと活気のバランスが取れています。

・ソーテルヌ
2022年は前述の「メドック地区&グラーヴ地区」とほぼ同様の天候・出来栄えになり、素晴らしい一年になりました。ソーテルヌでは貴腐ワインだけではなく、ほとんどのシャトーが現在辛口の白ワインを生産しているため、8月中旬から忙しくブドウの収穫を進めました。9月は乾燥し風が強かったこともあり、貴腐菌の発生が進みませんでしたが、粘り強く待った結果ようやく10月中旬~月末にかけて、甘く貴腐化したブドウを収穫することができました。貴腐ワインは輝きがあり、糖度の高い、フレッシュで素晴らしく甘美なワインに仕上がっています。

【投資会社 カルトワインズによる評価】
2022年は前例のない困難な気候直面しながらも、この地域のブドウ畑の回復力と適応力を証明するものとなりました。ブドウの生育期は冷涼で乾燥した冬、早期の萌芽と開花、4月の霜、6月の雹嵐、そして長引く干ばつなど、数々の困難に直面しました。夏は猛暑に見舞われ、フェノールの成熟を促進した一方で、日焼けと干ばつストレスを軽減するための綿密な管理が必要となりました。こうした困難にもかかわらず、結果として生み出されるワインは極めて高品質で、多くのワインが傑出したワインと認められつつあります。

赤ワインでは特にメルロ種とカベルネ・フラン種は豊かさ、深み、凝縮した果実味、そして繊細なアロマが特徴的です。カベルネ・ソーヴィニヨン種は、熟したタンニンとフェノールの成熟の恩恵を受け、洗練されたストラクチャーを備え、長期熟成に向けたポテンシャルを秘めています。暑さの影響でアルコール度数は例年より高くなっていますが、ワインはエレガントなフレッシュさを保ち、ジャムのような甘さは抑えられています。

2022年は7月から8月にかけて山火事が猛威を振るいました。幸いにもブドウへの被害は最小限にとどまりましたが、急速に温暖化と乾燥化が進む気候への適応戦略の必要性を改めて浮き彫りにしました。

フランス ブルゴーニュ
2022年のヴィンテージ評価

ブルゴーニュ赤ワイン:★★★★★ 優良な年
白ワイン:★★★★★ 優良な年
シャブリ:★★★★★ 傑出した年
ボジョレー:★★★★★ 優良な年
【ブルゴーニュワイン委員会による評価】
2022年はブルゴーニュの真髄である「寛大さと将来性」を体現する結果となりました。過去3年間は天候の影響で収穫量に恵まれず、品質は高いものの量産には至りませんでしたが、2022年は収穫量が多く、大変喜ばしい結果になりました。ブドウ品種によって多少のばらつきはあるものの、ブドウは極端な天候にも耐えて、わずかな降雨を活かすことができました。生産者やワイン商はこの2022年ヴィンテージが世界中のワイン愛好家の味覚を魅了することは間違いないと喜んでいます。

2022年は霜、熱波、干ばつに見舞われました。萌芽は近年よりも遅かったため、結果的に4月に発生した霜の影響はありませんでした。そして収穫期には水不足に見舞われ、また4度の熱波にも見舞われたにもかかわらず、無事に収穫にたどり着くことができました。ワインは凝縮感と絶妙なバランスを兼ね備え、質の高いワインです。そして非常に暑かったにもかかわらず、ワインは生き生きとしており、フレッシュな果実のアロマが漂う、驚くべきヴィンテージです。

赤ワインは美しい色合いで、舌触りの滑らかさ、そして優れた凝縮感を示しています。丸みのある柔らかいタンニンが素晴らしい濃厚さを伴い、その構造を支えています。熟した赤と黒のフルーツの芳醇なアロマがあります。
白ワインは滑らかで複雑味があります。非常に表現力豊かでフルーティーなアロマがあります。口に含むと新鮮なフルーツの香りと美しいバランスがフレッシュさを保っています。
クレマン・ド・ブルゴーニュ(スパークリングワイン)はバランスが良く、熟成度が良好です。ワインは力強く、しなやかで、すっきりとしており、酸味は中程度で、長い余韻が続きます。
【ブルゴーニュワイン委員会による評価(シャブリ地区)】
2022年は霜、熱波、干ばつといった悪天候にもかかわらず、質と量ともに優れたヴィンテージです。春は例年になく暖かかったことが転機となり、5月の気温上昇がブドウの生育を促しました。ブドウの木の健康状態は極めて良好で、病害は発生しませんでした。生産者の中には8月の終わり頃から収穫を始めた人もいましたが、大半の生産者は9月初めから収穫を始めました。醸造中のワインは、熟した果実、洋ナシ、桃のニュアンスを醸し出しながらも、フレッシュさを保っています。芳醇でバランスの取れた味わいで、品質も間違いなく優れています。
【ボジョレーワイン委員会による評価(ボジョレー地区)】
2022年も太陽に恵まれ、2020年、2015年、そして2009年ヴィンテージの流れを汲むものとなりました。収穫量が少ないですが、果汁の凝縮感は抜群です。果実味が際立つことなく、ガメイ種の魔法の証と言えるでしょう。アロマはブラックカラント、ブラックベリーといった黒系果実と、スミレ、シャクヤクといったローヌ地方の香りを中心に展開します。力強いタンニンは、5年から10年の熟成を経て更に深い味わいになるでしょう。白ワインはマンゴーやパイナップル、ロゼワインは桃のような香りが口いっぱいに広がります。

フランス ロワール
2022年のヴィンテージ評価

ロワール赤ワイン:★★★★★ 傑出した年
白ワイン:★★★★★ 優良な年
貴腐ワイン:★★★★★ 優良な年
【ロワールワイン委員会による評価】
2022年は異常な気象条件だったにもかかわらず、卓越したアロマが際立っています。8月末から9月上旬にかけて適度な降雨にも恵まれ、ブドウは理想的な成熟度に達し、ブドウの収穫は10月末まで続きました。ワインはロワール地方のテロワールの個性を反映し、柑橘類やエキゾチックフルーツ、そして熟した煮込んだフルーツのような美しく濃厚なアロマを放ちます。

赤ワインは熟した果実の豊かなアロマに、ブラックチェリーやブラックベリーのニュアンスが感じられます。この芳醇なアロマは、凝縮感と繊細さの絶妙なバランスを物語っています。そして穏やかな秋の天候は調和のとれたタンニンとエレガントな骨格をもたらしました。シノン地区の赤ワインはフレッシュな赤果実の美しい濃厚さを特徴とし、上質なタンニンと長く続く余韻がそれを支えています。一方でソーミュール・シャンピニー地区の赤ワインは、黒果実のアロマとほのかなスパイスのニュアンスが調和したエレガントな骨格を持ち、完熟のブドウが見事に表現されています。

白ワインは抜群のフレッシュさと力強いアロマが特徴です。柑橘類、トロピカルフルーツ、そして花の繊細なニュアンスを想起させます。8月末の降雨によりブドウの成熟が緩やかになったことで、優れた凝縮感が得られ、果実のピュアな味わいとミネラル感が際立ちます。トゥレーヌ地区のソーヴィニヨン・ブラン種は夏の太陽の恵みを反映し、エキゾチックなアクセントと芳醇さを醸し出します。

ロゼワインはフレッシュさと輝きが際立っています。早摘みのブドウでつくられたワインは、新鮮な赤い果実と柑橘類の繊細なアロマに、時にエキゾチックなニュアンスが加わります。そして熟成中に得られるバランスが、ロワール地方のロゼワインの個性を体現する、美しく生き生きとした味わいを生み出しています。アンジュー地区のロゼワインは、イチゴとレッドカラントの香りが魅惑的な味わいを醸し出し、ほのかな甘みも感じ取ることができます。


フィーヌ・ビュル・ド・ロワール(スパークリングワイン)は、青リンゴや洋梨のフルーティーな香りに、ほのかな花のニュアンスが加わり、繊細で繊細な泡立ちがアロマの凝縮感を際立たせます。そしてフレッシュさとミネラル感を見事に表現し、ワインは洗練された仕上がりになっています。

フランス ローヌ
2022年のヴィンテージ評価

ローヌ赤ワイン:★★★★★ 傑出した年
白ワイン:★★★★★ 優良な年
【ローヌワイン委員会の評価】
2022年は猛暑と深刻な干ばつに見舞われましたが、ブドウはこの気象条件に耐え抜きました。そしてローヌ地方北部・南部とも全ての品種で優れたブドウを収穫することたできました。醸造中のワインの試飲では、美しい色合い、心地よいアロマ、そして優れたバランスを見せており、非常に有望なヴィンテージとなることを予感させます。
2022年は冬と春は降雨が少なく非常に乾燥しており、ブドウの生育は前年の2021年と比較して約20日程度進んでいました。そして夏の豊富な日照と高温の日々が続きましたが、8月中旬と9月に降雨があり、ブドウは非常に順調に成熟しました。
ローヌワイン委員会の委員長であるフィリップ・ペラトン氏は次のように述べています。「品質的に言えば、このヴィンテージは過去5年間の中でも最高のヴィンテージの一つであり、特に赤ワインは成熟度の高さから、見事な色合いと骨格を持つ素晴らしいワインに仕上がっています。今年は複数の品種の成熟度が重なり、発酵段階からブレンドを開始することができました。2022年は豊かなヴィンテージであり、既に優れた長期熟成の可能性を示しています。」

フランス アルザス
2022年のヴィンテージ評価

アルザス★★★★★ 平均的な年
【教育機関 ワインスカラーギルドによる評価】
2022年は4月上旬に一斉に萌芽が始まりました。5月~6月は乾燥した暑い日が続いたことで、リースリング種においてミレランダージュ(結実不良)が発生し、豊作への期待はこの時点で薄れました。7月~8月も猛暑の影響を受けましたが、8月中旬の降雨でブドウの生育が改善され、9月も大半の地区ではブドウの成熟が進みました。ドメーヌ・ツィント・フンブレヒトは8月22日に収穫を開始しましたが、一方でミシェル・シャプティエは9月29日に収穫を開始するなど、生産者によってバラつきがありました。なお甘口ワインにとって容易な年ではありませんでした。夏の乾燥した気候が貴腐菌の発生に適さず、また9月の雨により灰色カビ病の脅威にさらされました。しかし赤ワインと辛口白ワインに関しては、表現力豊かでエレガント、そして十分な刺激と力強さを備えています。

アメリカ
2022年のヴィンテージ評価

アメリカカリフォルニア:★★★★★ 平均的な年
オレゴン:★★★★★ 平均的な年
【ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズによる評価(カリフォルニア州)】
生産者たちはこのヴィンテージを「二つの収穫の物語」と呼び、近年の中でも特にユニークなヴィンテージの一つと言えます。白ワイン用のブドウの収穫は8月初旬に始まり、その後すぐに赤ワイン用のブドウの収穫も始まりました。しかし9月に入ると猛暑と降雨により、収穫を中断せざるをえませんでした。降雨が収まった10月まで残されたブドウは、完熟になり穏やかな天候の中で収穫することができました。

赤ワインは深紅の色合い、贅沢なタンニン、そして果実味あふれるアロマが際立つ、優れた骨格を持つワインです。白ワインは完璧な酸味とフレッシュさ、そして素晴らしい風味とテクスチャーを備えています。またこの2022年の独特な気象条件が、ナパ・ヴァレーのワインが特徴である「きりっとした鮮やかな味わいから、濃厚で力強い味わい」まで幅広いフレーバーを引き出ことを確信しています。
【オレゴン・ピノ・キャンプによる評価(オレゴン州)】
2022年は壊滅的な気象現象から立ち直る、ブドウの本来の回復力を発揮した年になりました。4月下旬に厳しい寒さに見舞われ、開きかけた芽が弱ってしまいました。このため次芽(既存の芽から発生する新しい芽)に頼っていましたが、今回の被害が甚大で、この次芽も被害を受けたため、収穫量の大幅な減少が予想されました。しかしブドウの生育期に天候が回復し、次芽と三次芽の成長が促進され、収穫量は当初の予想をはるかに上回りました。

年号・ヴィンテージでワインを選ぶ

生産年でワインを選ぶ
1940~1949年(85~76歳)
1940年(昭和15年)85歳
1941年(昭和16年)84歳
1942年(昭和17年)83歳
1943年(昭和18年)82歳
1944年(昭和19年)81歳
1945年(昭和20年)80歳
1946年(昭和21年)79歳
1947年(昭和22年)78歳
1948年(昭和23年)77歳
1949年(昭和24年)76歳
1950~1959年(75~66歳)
1950年(昭和25年)75歳
1951年(昭和26年)74歳
1952年(昭和27年)73歳
1953年(昭和28年)72歳
1954年(昭和29年)71歳
1955年(昭和30年)70歳
1956年(昭和31年)69歳
1957年(昭和32年)68歳
1958年(昭和33年)67歳
1959年(昭和34年)66歳
1960~1969年(65~56歳)
1960年(昭和35年)65歳
1961年(昭和36年)64歳
1962年(昭和37年)63歳
1963年(昭和38年)62歳
1964年(昭和39年)61歳
1965年(昭和40年)60歳
1966年(昭和41年)59歳
1967年(昭和42年)58歳
1968年(昭和43年)57歳
1969年(昭和44年)56歳
1970~1979年(55~46歳)
1970年(昭和45年)55歳
1971年(昭和46年)54歳
1972年(昭和47年)53歳
1973年(昭和48年)52歳
1974年(昭和49年)51歳
1975年(昭和50年)50歳
1976年(昭和51年)49歳
1977年(昭和52年)48歳
1978年(昭和53年)47歳
1979年(昭和54年)46歳
1980~1989年(45~36歳)
1980年(昭和55年)45歳
1981年(昭和56年)44歳
1982年(昭和57年)43歳
1983年(昭和58年)42歳
1984年(昭和59年)41歳
1985年(昭和60年)40歳
1986年(昭和61年)39歳
1987年(昭和62年)38歳
1988年(昭和63年)37歳
1989年(昭和64年・平成元年)36歳
1990~1999年(35~26歳)
1990年(平成02年)35歳
1991年(平成03年)34歳
1992年(平成04年)33歳
1993年(平成05年)32歳
1994年(平成06年)31歳
1995年(平成07年)30歳
1996年(平成08年)29歳
1997年(平成09年)28歳
1998年(平成10年)27歳
1999年(平成11年)26歳
2000~2009年(25~16年前)
2000年(平成12年)25歳
2001年(平成13年)24歳
2002年(平成14年)23歳
2003年(平成15年)22歳
2004年(平成16年)21歳
2005年(平成17年)20歳
2006年(平成18年)19年前
2007年(平成19年)18年前
2008年(平成20年)17年前
2009年(平成21年)16年前
2010~2019年(15~6年前)
2010年(平成22年)15年前
2011年(平成23年)14年前
2012年(平成24年)13年前
2013年(平成25年)12年前
2014年(平成26年)11年前
2015年(平成27年)10年前
2016年(平成28年)9年前
2017年(平成29年)8年前
2018年(平成30年)7年前
2019年(平成31年・令和元年)6年前
2020~2025年(5年前~今年)
2020年(令和2年)5年前
2021年(令和3年)4年前
2022年(令和4年)3年前
2023年(令和5年)2年前
2024年(令和6年)1年前
2025年(令和7年)今年