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2016年のワインの出来・評価2016年のワインの出来・評価

2016年のワインとは「2016年に収穫されたブドウを使用してつくられたワイン」を指します。当ページでは世界のワイン産地における2016年当時の気候やブドウの生育状況、ワインの初期評価についてご紹介いたします。

フランス ボルドー
2016年のヴィンテージ評価

ボルドー赤ワイン:★★★★★ 傑出した年
白ワイン:★★★★★ 傑出した年
貴腐ワイン:★★★★★ 傑出した年
【ボルドーワイン委員会による評価】
2016年の春は寒い期間が長く続き、ブドウの開花が遅れました。しかしながらその後は気温が上昇し、ブドウは順調に生育しました。乾燥した日々が続き、降雨が不足していましたが、9月初めの雨と小春日和のおかげでブドウは完璧な熟度に達しました。これらの理想的な気候条件により、2016年は例年よりも高品質かつ豊富な量のワインがつくられました。

赤ワインはブドウの並外れた品質により、小さな黒いベリー系の果実の香りが強く、濃い色合いで力強いタンニンを持つワインに仕上がりました。白ワインはフルボディで芳香性に富み、非常に洗練されたワイン、そして貴腐ワインは素晴らしい香りが漂い、美しく凝縮感のあるワインに仕上がりました。

【ワイン専門誌 デキャンタ誌による評価】
メドック地区産の赤ワインは総じて2010年以降最高の出来ですが、マルゴー、メドック南部、そして左岸の幾つかのシャトーでは前年の2015年も同様に素晴らしいワインをつくり出していました。右岸では特にポムロール産が際立っています。ワインは力強さと熟成に向けたポテンシャルを備えていますが、2015年のような魅惑的な魅力には欠けています。

【教育機関 ワインスカラーギルドによる評価】
<生産地域毎の評価>
・メドック地区&グラーヴ地区
2016年は非常に雨が多かった冬 (1月は1920年以降で最も雨が多かった) が始まり、3月は涼しい日が続きました。4月と5月は雨が多く思わしい気候ではありませんでしたが、6月の開花期に好転しました。7月の暑さは例年通りで、8月には小規模な熱波が2回ありました。7月、8月はにほとんど雨が降りませんでしたが、雨が多かった春の恩恵で、干ばつ被害の影響は最小限にとどめることができました。そして9月には待望の降雨があり、ブドウの成熟が進みました。

白ワインの中には干ばつの影響を受けて筋肉質になっているものもありますが、カベルネ種の赤ワインは構造がしっかりしていて上質な仕上がりになりました。

・サンテミリオン地区&ポムロール地区
春は雨が多く、病害の蔓延を懸念する声が多かったものの、6月になると夏の暖かさが訪れ、晴天の日々が続きました。夏の非常に乾燥した気候と穏やかな暑さはメルロ種に適しており、特に7月はブドウの果皮が厚くしなやかに実りました。9月中旬の降雨の後、メルロ種の実は肥大化しましたが、果皮の裂傷は見られず、9月後半の好天は最終的な熟成に最適でした。

品質は全般的に傑出しており、濃厚で贅沢な芳醇さを持ちながらもフレッシュなバランスの取れたワインが生まれます。メルロ種の出来栄えはカベルネ・フラン種よりも優れているように見えます。

・ソーテルヌ
長く乾燥した暖かい夏のおかげで、9月初旬までにはブドウは十分に成熟しましたが、貴腐菌の発生はありませんでした。9月中旬の降雨が貴腐菌の増殖を促しましたが、貴腐菌が繁殖したのは9月30日と10月10日の降雨の後でした。10月17日から25日にかけて、非常に質の高い果実が収穫され、11月まで収穫作業が続きました。

2015年ほど濃厚ではありませんが、素晴らしいフィネス、純粋さ、落ち着きがあり、長期保存に耐えうるバランスを備えています。

【投資会社 カルトワインズによる評価】
2016年はボルドーの生産者の粘り強さと卓越した技術力の証と言えるでしょう。厳しい気候条件を乗り越え、卓越した品質を持つワインを生み出しました。雨の多い春にブドウ畑はうどんこ病や腐敗の脅威にさらされましたが、6月以降は暖かく乾燥した天候に恵まれ、力強い生育期を迎えました。シーズン終盤は好天に恵まれ、ブドウは最適な成熟度に達し、すぐに楽しめるだけでなく、長期的な恩恵も期待できるヴィンテージになりました。

赤ワインは乾燥した夏と9月の適切な雨によって形作られ、そのバランスと凝縮感で高く評価することができます。左岸、特にメドック産とペサック・レオニャン産のワインはしっかりとした骨格、熟したタンニン、カシスやフローラルの香りがあります。右岸のポムロール産とサンテミリオン産のワインは、柔らかなテクスチャー、豊かな果実味、ベルベットのようなタンニン、そして複雑な香りが特徴的です。

白ワインは特にペサック・レオニャン産は力強い酸味、果実味の純粋さ、バランスの取れたワインが特徴的です。

ソーテルヌとバルサックの貴腐ワインは、蜂蜜のようなアプリコットや砂糖漬けの柑橘類の風味が特徴で、調和のとれた余韻が長く続きます。シャトー・ディケムやシャトー・クリマンといった生産者は、熟成の価値と魅力を強調しています。

フランス アルザス
2016年のヴィンテージ評価

アルザス★★★★★ 優良な年
【教育機関 ワインスカラーギルドによる評価】
1月は驚くほど暑かったものの、春は涼しく落ち着きがなく、4月には例年通りの開花を迎えました。6月は雨が降りましたが、月末には開花に適した天候に回復し、その後は夏は暖かく乾燥し、9月18日まで雨は降りませんでした。収穫は9月末に始まり、10月は概ね晴天に恵まれ、成熟条件は良好でしたが、貴腐ワインの発生はほとんど見られませんでした(そのため、今年はヴァンダンジュ・タルディーヴとSGNワインの生産量は少なめです)。全体的な収穫量は例年通りで、2016年はクラシックなバランスの取れたフレッシュなリースリング、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネールのワインが生まれました。

フランス シャンパーニュ
2016年のヴィンテージ評価

シャンパーニュ★★★★★ 平均的な年
この年は、過剰な降雨、霜、べと病、雹、干ばつ、そして最後に日焼けまで、多くの気象災害に見舞われ、生産者にとって厳しい年となりました。冷涼な春に4月下旬に霜が降り、早い段階で収穫量が減少しました。べと病も地域全体(特にコート・デ・バール)で問題となり、収穫量も同様に減少しました。7月と8月は暑く非常に乾燥した月となり、その結果生じた日焼けによって収穫量はさらに減少しました。成熟にはムラがあり、特にシャルドネは時間をかけて熟成させたため、このヴィンテージで最も難しい品種とされました。総収穫量は9,163kg/haに減少しましたが、平均潜在アルコール度数9.9%、総酸度7.4g/lのバランスの取れたワインとなりました。果実味豊かで、力強い酸味を持つ芳醇なワインです。

年号・ヴィンテージでワインを選ぶ

生産年でワインを選ぶ
1940~1949年(85~76歳)
1940年(昭和15年)85歳
1941年(昭和16年)84歳
1942年(昭和17年)83歳
1943年(昭和18年)82歳
1944年(昭和19年)81歳
1945年(昭和20年)80歳
1946年(昭和21年)79歳
1947年(昭和22年)78歳
1948年(昭和23年)77歳
1949年(昭和24年)76歳
1950~1959年(75~66歳)
1950年(昭和25年)75歳
1951年(昭和26年)74歳
1952年(昭和27年)73歳
1953年(昭和28年)72歳
1954年(昭和29年)71歳
1955年(昭和30年)70歳
1956年(昭和31年)69歳
1957年(昭和32年)68歳
1958年(昭和33年)67歳
1959年(昭和34年)66歳
1960~1969年(65~56歳)
1960年(昭和35年)65歳
1961年(昭和36年)64歳
1962年(昭和37年)63歳
1963年(昭和38年)62歳
1964年(昭和39年)61歳
1965年(昭和40年)60歳
1966年(昭和41年)59歳
1967年(昭和42年)58歳
1968年(昭和43年)57歳
1969年(昭和44年)56歳
1970~1979年(55~46歳)
1970年(昭和45年)55歳
1971年(昭和46年)54歳
1972年(昭和47年)53歳
1973年(昭和48年)52歳
1974年(昭和49年)51歳
1975年(昭和50年)50歳
1976年(昭和51年)49歳
1977年(昭和52年)48歳
1978年(昭和53年)47歳
1979年(昭和54年)46歳
1980~1989年(45~36歳)
1980年(昭和55年)45歳
1981年(昭和56年)44歳
1982年(昭和57年)43歳
1983年(昭和58年)42歳
1984年(昭和59年)41歳
1985年(昭和60年)40歳
1986年(昭和61年)39歳
1987年(昭和62年)38歳
1988年(昭和63年)37歳
1989年(昭和64年・平成元年)36歳
1990~1999年(35~26歳)
1990年(平成02年)35歳
1991年(平成03年)34歳
1992年(平成04年)33歳
1993年(平成05年)32歳
1994年(平成06年)31歳
1995年(平成07年)30歳
1996年(平成08年)29歳
1997年(平成09年)28歳
1998年(平成10年)27歳
1999年(平成11年)26歳
2000~2009年(25~16年前)
2000年(平成12年)25歳
2001年(平成13年)24歳
2002年(平成14年)23歳
2003年(平成15年)22歳
2004年(平成16年)21歳
2005年(平成17年)20歳
2006年(平成18年)19年前
2007年(平成19年)18年前
2008年(平成20年)17年前
2009年(平成21年)16年前
2010~2019年(15~6年前)
2010年(平成22年)15年前
2011年(平成23年)14年前
2012年(平成24年)13年前
2013年(平成25年)12年前
2014年(平成26年)11年前
2015年(平成27年)10年前
2016年(平成28年)9年前
2017年(平成29年)8年前
2018年(平成30年)7年前
2019年(平成31年・令和元年)6年前
2020~2025年(5年前~今年)
2020年(令和2年)5年前
2021年(令和3年)4年前
2022年(令和4年)3年前
2023年(令和5年)2年前
2024年(令和6年)1年前
2025年(令和7年)今年