「シャトー・パプ・クレマン」は一時期評判を落としていましたが、現在ではメドック地区第1級の「シャトー・オー・ブリオン」にも匹敵する評価を得ているシャトーです。ワインはミネラルの香りが特徴的で、若いうちからでも楽しめるしなやかな果実味を持っています。このワインがグラーヴの一流ワインとして名声を得るようになってきたのは比較的最近のこと。「ラ・トゥール・カルネ」など他にも複数のシャトーを所有するベルナール・マグレ社が1983年にシャトーを買収し、以降品質改良に力を注いできた結果、グラーヴの主要なシャトーの一つとして名を馳せることになりました。