

1989年のワインの出来・評価
1989年のワインとは「1989年に収穫されたブドウを使用してつくられたワイン」を指します。
このため、1989年当時の気候やブドウの生育状況がワインの出来・評価に大きく影響しています。


ボルドー | ||||||
地域別 | ||||||
サンテステフ | ポイヤック | マルゴー | グラーヴ | ポムロール | サンテミリオン | ソーテルヌ |
★★★ ★★ |
★★★ ★★ |
★★ ★★ |
★★★ ★★ |
★★★ ★★ |
★★ ★★ |
★★ ★★ |
ワイン別 | ||
赤ワイン | 白ワイン(辛口) | 白ワイン(甘口) |
★★★ ★★ |
★★★ ★★ |
★★★ ★★ |
ブルゴーニュ | |||
地域別 | ワイン別 | ||
北部(ニュイ) | 南部(ボーヌ) | 赤ワイン | 白ワイン(辛口) |
★★ ★★ |
★★★ ★★ |
★★ ★★ |
★★★ ★★ |
ローヌ | ||||
地域別 | ワイン別 | |||
北部 | 南部 | 赤ワイン | 白ワイン(辛口) | |
★★ ★★ |
★★★ ★★ |
★★★ ★★ |
★★ ★★ |
アルザス | ロワール | シャンパーニュ | |
白ワイン(辛口) | 白ワイン(辛口) | 白ワイン(甘口) | |
★★★ ★★ |
★★★ ★★ |
★★★ ★★ |
★★★ ★★ |
<フランスワイン>
1989年はフランス全土で天候に恵まれ、どの地域でも素晴らしいワインがつくられました。この1989年は偉大なヴィンテージとして広く知られている1年です。ボルドーでは開花・結実の期間はまさに理想的な気温、雨量となり、夏の猛暑と乾燥で凝縮感のあるブドウに仕上がりました。どの地区でも早い時期での収穫となり、第二次世界大戦後最大のブドウ収穫量となった1986年を更に更新することができました。ワインは長期熟成に向いたポテンシャルの高いものが数多くつくられており、味わいの信用度が高いと言えるでしょう。中でもソーテルヌの甘口ワインは、前年を更に上回る出来栄えとも言われています。ブルゴーニュやローヌでも理想的な天候となり、ボルドーと同様に長期熟成に向いたワインに仕上がりました。


イタリア | ドイツ | スペイン | |
ピエモンテ | トスカーナ | ||
★★ ★★ |
★★★ | ★★ ★★ |
★★ ★★ |
<イタリア・ドイツ・スペインワイン>
1989年のイタリアは地域によって天候が周期的に変わり、ブドウ栽培にとっては難しい1年となりました。このためワインの出来栄えにもバラつきがあり、飲んでみなければ分からないのが実情です。なお、北部のピエモンテでは、バローロ、バルバレスコが1980年代でも最高の出来と評されており、価格は若干高めですがおすすめです。ドイツはフランスと同様に、1980年代の中でもワインの生産量は1982年に次ぐ2番目でしたが、間違いなく品質では最高の年となりました。スペインはリベラ・デル・ドゥエロやバルデペーニャスの赤ワイン、リアス・バイシャスの白ワインが高い評価を受けています。
当ページの評価は、ワインの著名な評論家によるテイスティング結果や、当時の気候、様々な書物を参考に当店独自で評価したものです。「低評価」と判定されている場合でも、各ワイナリーによる厳しい選果や醸造技術などにより、美味しいワインは数多く存在します。あくまで参考として捉えるようにしてください。