

1985年のワインの出来・評価
1985年のワインとは「1985年に収穫されたブドウを使用してつくられたワイン」を指します。
このため、1985年当時の気候やブドウの生育状況がワインの出来・評価に大きく影響しています。


ボルドー | ||||||
地域別 | ||||||
サンテステフ | ポイヤック | マルゴー | グラーヴ | ポムロール | サンテミリオン | ソーテルヌ |
★★★ ★★ |
★★★ ★★ |
★★ ★★ |
★★★ ★★ |
★★ ★★ |
★★ ★★ |
★★ ★★ |
ワイン別 | ||
赤ワイン | 白ワイン(辛口) | 白ワイン(甘口) |
★★ ★★ |
★★ ★★ |
★★ ★★ |
ブルゴーニュ | |||
地域別 | ワイン別 | ||
北部(ニュイ) | 南部(ボーヌ) | 赤ワイン | 白ワイン(辛口) |
★★ ★★ |
★★ ★★ |
★★ ★★ |
★★ ★★ |
ローヌ | ||||
地域別 | ワイン別 | |||
北部 | 南部 | 赤ワイン | 白ワイン(辛口) | |
★★★ ★★ |
★★ ★★ |
★★★ ★★ |
★★ ★★ |
アルザス | ロワール | シャンパーニュ | |
白ワイン(辛口) | 白ワイン(辛口) | 白ワイン(甘口) | |
★★ ★★ |
★★ ★★ |
★★ ★★ |
★★★ ★★ |
<フランスワイン>
1985年は前年の不作から一転、フランス全土で素晴らしい偉大なワインに仕上げられました。開花までの期間に雨が多かったものの、結実は申し分なく、その後の暑い乾燥した夏と秋がブドウの順調な生育・収穫に大きく寄与しました。特にボルドーでは黒ブドウの収穫量は過去最大となり、タンニンも多く含んだ、長期熟成に向いた素晴らしいワインが数多くつくられました。一方でこの乾燥した天候が影響し、ソーテルヌでは貴腐菌の付き具合が難しい状態でしたが、10月以降に貴腐化が進み、素晴らしい甘口ワインに仕上がりました。


イタリア | ドイツ | スペイン | |
ピエモンテ | トスカーナ | ||
★★★ ★★ |
★★★ ★★ |
★★ ★★ |
★★ ★★ |
<イタリア・ドイツ・スペインワイン>
1985年はイタリアでも天候に恵まれ、数多くのワインが素晴らしい出来栄えになりました。特に北部ピエモンテのバローロ、バルバレスコは傑出しており、長期熟成に向いたワインに仕上がりました。中部のトスカーナでもサッシカイアが有名評論家からの評価で、イタリアワイン初の100点を獲得するなど、素晴らしいワインが数多くつくられました。ドイツは春霜が発生し、開花・結実不良に伴って、ワインの生産量は前年よりも更に落ち込みました。ただし、期間の後半は天気も持ち直したため、少量ながらも良質なワインに仕上がりました。スペインはフランス、イタリアには劣りますが、平均点以上のワインが多く、品質のバラつきも比較的少ないのが特徴です。ただし、30年以上経過した現在ではピークを越え始めたワインもありますので、飲んでみなければ分からないのが実情です。
当ページの評価は、ワインの著名な評論家によるテイスティング結果や、当時の気候、様々な書物を参考に当店独自で評価したものです。「低評価」と判定されている場合でも、各ワイナリーによる厳しい選果や醸造技術などにより、美味しいワインは数多く存在します。あくまで参考として捉えるようにしてください。