コストパフォーマンスの良いワインとして安定した地位を築いているのが「グラン・ピュイ・デュカス」です。ムートンやラフィットと隣接していて、立地的な条件はもともと非常に良好だったのですが、1970年から畑の拡大、醸造所の改築、そして手摘み収穫の徹底など次々と改革を推し進めた結果、より素晴らしいワインが生み出されるようになりました。カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー40%のブドウ樹が植えられた40haの畑で成熟した果実は丁寧に手で摘み取られ、畑にセットされている選果台で即座に良質のものが選り分けられるシステムになっています。さらに醸造所に到着して二度目の選果が行われた後、やっとステンレスタンクで醗酵が始まるのです。18〜24ヶ月間の樽熟成の際には、30〜40%の新樽が使われ、力強さとエレガンスを併せ持ったメドック地区第5級格付けのワインです。