

1977年のワインの出来・評価
1977年のワインとは「1977年に収穫されたブドウを使用してつくられたワイン」を指します。
このため、1977年当時の気候やブドウの生育状況がワインの出来・評価に大きく影響しています。


ボルドー | ||||||
地域別 | ||||||
サンテステフ | ポイヤック | マルゴー | グラーヴ | ポムロール | サンテミリオン | ソーテルヌ |
★ | ★★ | ★★ | ★★ | ★★★ | ★★ | ★★ |
ワイン別 | ||
赤ワイン | 白ワイン(辛口) | 白ワイン(甘口) |
★★ | ★★ | ★★ |
ブルゴーニュ | |||
地域別 | ワイン別 | ||
北部(ニュイ) | 南部(ボーヌ) | 赤ワイン | 白ワイン(辛口) |
★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
ローヌ | ||||
地域別 | ワイン別 | |||
北部 | 南部 | 赤ワイン | 白ワイン(辛口) | |
★★ | ★★ ★★ |
★★★ | ★★ |
アルザス | ロワール | シャンパーニュ | |
白ワイン(辛口) | 白ワイン(辛口) | 白ワイン(甘口) | |
★★★ | ★★ | ★★★ | ★★ |
<フランスワイン>
1977年はフランス全土で厳しい年になりました。特にボルドーでは70年代では最も天候が悪く、ブドウの生産量・品質に多大な影響をもたらしました。淡い希薄なワインが多く、早飲み向きですので、既にほとんどが消費されており、入手困難になっています。ブルゴーニュはワインの生産量は平年並みでしたが、ボルドーと同様にワインの仕上がりは平均的〜厳しいものが多く見られました。一方でローヌは、特に南部は収穫前に天候が回復し、完熟したブドウも多かったため、魅力的なワインが多く見られます。


イタリア | ドイツ | スペイン | |
ピエモンテ | トスカーナ | ||
★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
<イタリア・ドイツ・スペインワイン>
1977年はイタリアは地域によって評価が分かれる年になりました。北部のピエモンテでは気温が低く、雨も比較的多かったため、ブドウの熟し具合が物足りず、特にバローロなどの赤ワインでは力強さに欠けたやや軽めのワインが多く見られます。一方でトスカーナは雨は少なかったものの、夏の日差しが足りず、全体的に平均点の出来栄えになりました。ドイツは1970年代で最大のワイン生産量となりましたが、糖度はやや低めで酸がやや多めのワインが多くなりました。ドイツもスペインは平均点の評価ですが、ワインによってバラつきが多いため注意が必要です。
当ページの評価は、ワインの著名な評論家によるテイスティング結果や、当時の気候、様々な書物を参考に当店独自で評価したものです。「低評価」と判定されている場合でも、各ワイナリーによる厳しい選果や醸造技術などにより、美味しいワインは数多く存在します。あくまで参考として捉えるようにしてください。