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コスパの良いボジョレー・ヌーヴォーの選び方

毎年11月の第3木曜日は「ボジョレー・ヌーヴォー」の解禁日です。2020年の解禁日は11月19日(木)で、第1便は毎年10月末〜11月頭に日本に到着します。
ご存知の方も多いと思いますが、「ボジョレー・ヌーヴォー」はフランスのブルゴーニュ地方の南部にある、ボジョレー地区で今年収穫されたブドウを使用して作られたワインのことです。
今回は『コスパの良いボジョレー・ヌーヴォーの選び方』について、管理人の私見を述べたいと思います。 ※ここで言う美味しいとは「価格の割に果実味のしっかりしたワイン」を指します。
【判断ポイント1】 「航空便」か「船便」か
「航空便」と「船便」で大きくは下記2点が異なります。
1.日本国内までの輸送日数
2.輸送コスト
この2点について詳しく解説したいと思います。
1.日本国内までの輸送日数
「航空便」の場合は、現地で出荷してから数日で日本国内に到着します。一方で「船便」の場合は到着まで1ヶ月程度を要します。これは時間&品質面で大きな差となります。
冒頭に述べました通り、「ボジョレー・ヌーヴォー」は今年収穫されたブドウを使用して作られたワインです。つまり、解禁日に向けたブドウの収穫・ワイン作り・輸送等々のスケジュールを考慮すると、「船便」の場合はかなり過密な日程となり、その年の気候や生産者の作業環境によっては十分な日程を確保できないケースが出てきます。「船便」である以上、輸送日数は短縮できませんので、ブドウの収穫、ワイン作りの期間を本来の日・期間から前倒し・短縮せざるを得ないということになります。
2.輸送コスト
これは圧倒的に「航空便」の方が高くなり、この輸送コストは価格の中で大きな割合を占めることになります。なお近年、ペットボトルに入った「ボジョレー・ヌーヴォー」がスーパーに並んでいるのを目にするかと思いますが、瓶とペットボトルで重量や体積が大きく異なるため、「輸送コスト圧縮」&「容器の原材料コストの圧縮」が大きな要因となっています。
ワインはフルボトルで750ml(=750g)ですが、瓶の重さを加えると倍近く(約1.3〜1.4kg)になります。このためスーパーに並んでいる2000円以下の瓶の「ボジョレー・ヌーヴォー」は「船便」が多く、一方で軽くて小さく、原材料の安いペットボトルは「航空便」が多いのが現状です。
【判断ポイント2】 アルコール度数
一般的に「ボジョレー・ヌーヴォー」のアルコール度数は12〜13.5%の間に収まりますが、この1.5%の違いは味わいに大きく影響します。
一般的には、「アルコール度数が高い=ワインがしっかり醸造されている=ブドウがよく熟している」ということになりますので、アルコール度数が高い方が『果実味がしっかりしている』と言って良いと思います。このアルコール度数はブドウの生育環境(日当たりや土壌など)にもよりますが、「ボジョレー・ヌーヴォー」に関しては、前述の、ブドウの収穫日、ワイン作りの期間が大きく影響します。

■コスパの良いボジョレー・ヌーヴォーの選び方 〜結論〜
「航空便」で輸送された「アルコール度数の高いペットボトル」のボジョレー・ヌーヴォーがおすすめ。
「アルコール度数」は必ずワインのラベルに表示されています。また、輸送方法は「ボジョレー・ヌーヴォー」の場合は、表示されている場合が多いです。
ボジョレー・ヌーヴォーは「ガメイ」というブドウを使用していますが、このブドウの特徴から、一般的に熟成には向いておらず、早めに飲むのが良いとされるワインです。このため、保存に適している瓶である必要はなく、見た目や雰囲気にこだわりがなければ、コスパの良いボジョレー・ヌーヴォーの選び方として、結論は上記の通りとなります。
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