1971年のワインの出来・評価

1971年のワインとは「1971年に収穫されたブドウを使用してつくられたワイン」を指します。
このため、1971年当時の気候やブドウの生育状況がワインの出来・評価に大きく影響しています。

★★★★★ ： 素晴らしい年　
★★★★ ： とても良い年　
★★★ ： 平均的な年　
★★ ： やや厳しい年　
★ ： 厳しい年

＜フランスワイン＞
1971年はボルドーでは、前年と同様に年間を通じて天候に恵まれ、ブドウの収穫量、ワインの生産量・品質とも成功した1年になりました。特にグラーヴ、サンテミリオンのワインは力強く、ポテンシャルの高いワインとして、大半のワインが現在でも美味しく楽しむことができます。ソーテルヌの貴腐ワインも、70年代で最高の出来栄えとされています。ブルゴーニュは昼夜で寒暖の激しい天候が続いたものの、これが凝縮感のあるブドウを作り出し、赤白ワインとも前年を大きく上回る素晴らしい出来栄えになりました。ローヌもコート・ロティをはじめ、長期熟成に適したワインを数多く生産することができました。アルザス・ロワールも70年代では最高の出来で、当たり年とされています。

＜イタリア・ドイツ・スペインワイン＞
1971年はイタリア北部のピエモンテは、前年以上の理想的な天候となり、特にバローロ・バルバレスコといった赤ワインは、第二次世界大戦後で最高と言われる1年になりました。いずれのワインも力強さがあり、現在でも美味しく楽しめるワインが多いでしょう。ドイツは赤白ワインとも非常に素晴らしい年となりましたが、一方でスペインは、年間を通じて低温多雨の気候となり、厳しい1年になりました。1971年はイタリア・ドイツのワインがおすすめです。

当ページの評価は、ワインの著名な評論家によるテイスティング結果や、当時の気候、様々な書物を参考に当店独自で評価したものです。「低評価」と判定されている場合でも、各ワイナリーによる厳しい選果や醸造技術などにより、美味しいワインは数多く存在します。あくまで参考として捉えるようにしてください。