シャトー・オー・ベルジェイの起源は15世紀に遡ります。当時はメーヌ・ド・ポンテイユという地の所有者であるポンテイユ家が建っていましたが、世紀を超えてこの地は国王の顧問官やボルドー商人の所有となり、彼らはここを住居として、ワイン醸造業を営んでいました。そして1991年にシルヴィアンヌ・ガルサン女史がオーナーに就いたことがシャトーにおける転換期になりました。彼女は著名なワインコンサルタントであるミッシェル・ロラン氏の招聘、セラーの全面的な改築に着手、除草剤の使用中止、ブドウ畑の拡大など、ワインの品質向上・生産量向上を実現すべく、次々と様々な施策を実行しました。そして2007年から息子のポール・ガルサン氏が携わるようになり、2016年ヴィンテージからビオディナミ農法を採用しています。ワインはオレンジがかった深い赤色で、ブラックチェリー、スミレ、ドライフルーツ、シガーの香りが漂います。口当たりは柔らかく、タンニンもワインに溶け込んでいるため渋味はそれほど感じられず、初心者の方でも比較的飲みやすいワインに仕上がっています。