ワインは黒褐色の色合いで、ブラックベリー、チョコレート、樽熟成から由来するナッツやトーストの香りが漂います。見た目や香りから濃い渋味のあるワインを連想させますが、口当たりは意外にも柔らかく、フィニッシュに向けて力強さが顔を出します。長期熟成を経て、更に楽しめるワインに仕上がりました。シャトー・ラフォン・ロシェは長きにわたって低迷していましたが、1960年代にオーナーとなったギー・テスロン氏による大改革により、ワインの品質が飛躍的に向上しました。収穫〜醸造のメンバーは30年近く変わっておらず、ベテラン集団によってつくられるワインは、ボルドーのメドック地区格付け第4級の名に恥じない高い品質を維持しています。