ワインはややオレンジがかった深い赤色の色合いで、ピノ・ノワール種の熟成による紅茶やキノコ、落ち葉のような香りと共にわずかにラズベリーやイチゴの香りが漂います。熟成を経てまろやかで飲みやすく、酸は控えめで長い余韻が続きます。今回は僅かながら本数限定で仕入れることができましたが、コストパフォーマンスに優れたワインと言えるでしょう。ワイン名にある「セリエ・デ・ウルシュリーヌ」とは1970年代に、ドミニク・ラヴォー氏によって設立されたワインの生産・仕入販売業者の名前です。ブドウは厳しく選別した上ですべて手摘みを実施。徹底的なグリーンハーヴェスト(ブドウの房により多くの栄養を与えるための間引き)や収量なども細かく制限するなどの徹底ぶりはワインの味にも現れています。また、ブルゴーニュ地方の生産者の蔵に眠っているオールドヴィンテージワインの買い付けや販売も行っており、膨大なストック量を誇っています。